エイプの集合スイッチは、ヘッドライトのハイ/ロービームの切り替え、ウインカーの点灯(ハザード不可)、ホーンが一体になっているスイッチです。
以前、記事にした内容となりますが、「ウインカースイッチがとにかく使いにくい」ので、プッシュキャンセル式スイッチに替えることにします。
プッシュキャンセル式とは?
左右のウインカーを出したあと、中央のボタンを押すと、ウインカーを消すことが出来る、というタイプのスイッチです。
「ボタンを押す=ウインカーを消す」、なので消し忘れが激減します。また、消したかどうかわからない時は、とりあえず押しておく、という使い方も出来るので非常に便利です。というか、純正でこれにしておいて欲しい…
というわけで、交換していくのですが、集合スイッチを交換すると、一緒に交換しないとならないところが複数出てくるので次の準備するものに挙げておきます。
準備するもの
1.SP武川 コンビネーションスイッチ
今回のメインパーツです。
適応車種は、APE50(AC16-1000001〜1599999)、APE100(HC07-1000001〜1599999)です。
2.クラッチレバー(デイトナ製)
純正のクラッチレバーは、集合スイッチと一体化しているので、クラッチレバーがなくなってしまいます。そのため、クラッチレバー単体のものを用意する必要があります。また、バックミラーの取り付けもここに変更になります。
3.クラッチワイヤー (デイトナ製)
純正のクラッチレバーだと長さが届かない?(クラッチレバーの説明に、純正は使えませんとの記載あり)ため、こちらも別途用意する必要があります。
同じメーカーのものが確実かなと思いますので、デイトナ製で揃えました。
4.バックミラー左右(ナポレオン)
バックミラーが付いているのも純正の場合は、集合スイッチです。
デイトナ製のクラッチレバーにもバックミラーを付けられる箇所がありますが、正ネジ10mmとなります。そのため、純正のバックミラーは、正ネジ8mmであるためつけられません。
後々、バックミラーも替えるつもりだったので、このタイミングで替えました。
正ネジ10mmのバックミラーを購入し、デイトナ製のクラッチレバーに付けます。
注)上で紹介したナポレオンのミラーは、平成18年(2006年)までに生産されたバイクのみ保安基準適応です。
5.バックミラーネジ山変換アダプター(右側のみ使用)
バックミラーが左右違うのは、カッコ悪いので、右側も同じ正ネジ10mmのものに替えます。
そのとき、正ネジ8mmを10mmに変換するためのアダプターとなります。
6.工具
必要な工具類をまとめました。
- ドライバー(プラス)
- コンビネーションレンチ
- ラチェットハンドル
- ソケットレンチ
- シリコンスプレー(KURE)
クラッチレバー&集合スイッチ取り外し
クラッチレバー&集合スイッチをハンドルから取り外します。プラスネジはなめないように気をつけて外します。一度も外したことがない場合は、潤滑剤(シリコンスプレー等)を噴いておくと良いです。
クラッチワイヤー取り外し
クラッチワイヤーを取り外します。
バイク右側のエンジン付近にあります。
外しかたは、ダブルナットを両方とも上側に回していき、下側ワイヤー先端の太鼓を車体内側へずらして外します。
ワイヤーのタイコが付いていたところはこんな感じで「コの形」になっています。
「コの形」のところからワイヤーを外します。
黒いゴムのジャバラをむくと、細いワイヤーが見えるのでこの細い部分から外します。
純正集合スイッチのケーブル外し
ハンドルにタイラップで止めてある部分のみ外しておきます。
配線は、SP武川製のコンビネーションスイッチを取り付けると同時に純正のものと付け替えるかたちで付け替えていきますので、今はまだ外しません。この方法であれば間違えずに配線できます。
取り付け前準備
1.配線が格納してあるライトケースからライトを外しておきます。
2.クラッチワイヤーは、ガソリンタンクの下のフレームに沿って留められているので、シートとガソリンタンクを外します。
始めにシートを外します。
シートを留めているネジを左右取り外し、リア側にシートをリア側に引っ張ると外れます。
次に、ガソリンタンクを外します。
ただ、外す前にガソリンタンクからの燃料を止めておく必要があるので、燃料コックをOFFにして、ホースを引き抜いておきます。このとき、ホースには少量のガソリンが残っているので、ペーパー等でホースの入り口を押さえながら引き抜くと床にガソリンをこぼさずに引き抜けるかと思います。
最後に、ガソリンタンクを留めているネジを一本取り外します。取り外した後、タンクをリア側に引くと取れます。
集合スイッチ取り付け
コンビネーションスイッチをハンドルに仮止めします。
※本締めは全て取り付けたあとに行います。
SP武川コンビネーションスイッチから操作するための配線がででいるのでライトケースの裏側からライトケース内に引き込みます。
付属の配線付け替えの説明書に従って、純正とSP武川製の配線を付け替えます。
※SP武川の説明書は、個人的にわかりやすいと思います!
車体側からの以下の色の配線を見つけて付け替えていきます。
若葉色:ホーン12V
緑色:アース
橙色:左側ウインカー(前)
空色:右ウインカー(前)
3Pカプラ:ヘッドライト
青色(Hi)
白色(Lo)
緑色(アース)
6Pカプラ:メインハーネス
灰色白色(リアウインカーリレー)
白色(フロントウインカーリレー)
橙色白色(リア左側ウインカー)
青色白色(リア右側ウインカー)
緑色(アース)
黒色(AC12V)
注)APE50の場合に使わないケーブル
青色1本(ハイビームインジケーター)
緑色1本(アース)
クラッチレバー取り付け
1.グリップボンドを塗らずにグリップを取り付け、仮止めしておきます。
2.クラッチレバーにクラッチワイヤーを通し、車体をはわせて取り外しと逆の要領で取り付けます。
私のエイプ場合は、交換後にクラッチの握りが異常に重かったので、あとでデイトナのワイヤーオイルを使ったところかなり軽くなりましたので、重いと感じる方は一度試してみてもよいかもしれません。※やり方は、別の記事で紹介しようと思います。
ミラー取り付け
1.クラッチ側はデイトナのクラッチレバーに取り付けます。
こちらは正ネジ10mmなのでミラー付属の高さ調整アダプターを付けて取り付けます。
2.アクセル側は、純正の8mm正ネジなので、10mmに変換するネジ径変換アダプターを取り付け、高さ調整のアダプターへ付けず(変換アダプターが高さ調整アダプター分の高さになります)に取り付けます。
左右ともにミラーを取り付けて、角度を調整して完成です。