ハイカムにしたことにより、最大回転数が12000rpmになりました。
※最大回転数をどこまでとするかは自己責任としてください。
エイプのヘッドは、ヘッドのオイルだまりにオイルが貯まり、そのオイルをカムシャフトでかきあげてカムシャフトに供給しています。
ただ、ヨシムラのハイカムに交換し、メーカー想定の最大回転数8000rpmからプラス4000rpmの12000rpmとしているため、オイル切れ対策も実施していきます。
オイル切れをおこすと、エンジンが焼き付き、最悪エンジンが使えなくなるので、チューニングを行うにあたり、オイル管理は重要なことだと考えています。
昔、ターボ付きの車でオイル切れを起こし、タペット音がひどく出てしまい、ヘッドを全交換した苦い思い出があり、それ以降は、オイル管理はかなり気を付けて行っています。
オイル管理の補助として選んだのは、シフトアップ製のオイルシャワービレットヘッドカバー。
シリンダー部分からオイルを取り出してヘッドカバーの上部へ送り、カムシャフトの真上(赤矢印)からオイルをシャワーのように降り注ぐような供給してくれます。
オイル溜まりにオイルが少なくなっても、上部からも供給できそうなので効果ありそうということで、こちらを取り付けました。※実際は見えないので想像となりますが。
また、プラグコードがオイルシャワービレッドヘッドカバーのホースが追加になるため、角度的には指せなくなる(ヘッドにプラグコードが接触してしまう)ため、新しいプラグコードを購入しておきます。
この対策としては、せっかくなので、武川のハイパーイグニッションコイルに換えています。
イグニッションコイルでプラグキャップまでの長さを延長し、プラグキャップは純正のものを再利用しています。
パーツ準備
■パーツ
・オイルシャワービレットヘッドカバー
・ヘッドカバーガスケット ※必要あれば購入
・ラバーマウンティングヘッドカバー ※必要あれば購入
・ハイパーイグニッションコイル黒(武川)
■工具
- コンビネーションスパナ
- ラチェットハンドル
- トルクレンチ
- ソケットレンチ
- ドライバー
- ペーパータオル
事前準備
ガソリンタンクがあると作業しにくいため、外しておきます。
1.シート取り外し
赤丸のネジを左右共に取り外すと外せます。
2.燃料供給を停止
3.ガソリン排出
※エイプ純正のPB14キャブレターは、下側のホースから排出されます。
4.燃料タンク取り外し
ヘッドカバー取り外し
1.ヘッドカバーボルト取り外し
ボルト2本でヘッドカバーが止まっているので外します。
このボルトには、パッキンがついているので、破れがないか確認します。このボルトは、再利用します。
2.ヘッドカバー、ヘッドカバーガスケット取り外し
ヘッドカバーガスケットも替えたことがないようであれば新品にしておきます。高熱にさらされているので、交換が無難です。
バンジョーボルト組み立て
説明書に従って組み立てていきます。
①のネジ(バンジョーボルト)に並んでいる順に差し込んで組立ます。
説明書通りに組み立てると以下のようになるかと思います。
オイルシャワービレットヘッドカバー取り付け
ヘッドカバーガスケットをシフトアップのヘッドカバーと組み合わせて配置し、ボルト2本で取り付けます。
このときの締め付けトルクは、12N・mです。
ホース取り付け
1.ヘッドカバーに組み立てたバンジョーボルトを取り付けます。
2.シリンダーのボルトとバンジョーボルトを入れ替えるため、赤丸のボルトを外します。
3.シリンダーボルトの代わりにオイルを取り出し用のバンジョーボルトを取り付けます。
4.ホースを差し込み、クランプで取り付けます。※ホースの位置はあとで調整。
オイル周り確認
プラグコードを抜いた状態で、キックペダルを使ってクランキングを行い、ヘッドカバー側のバンジョーボルトを少し緩めて、オイルが垂れてくることを確認します。
オイルが垂れてこない場合は、取り付けが誤っていることが考えられるため、説明書を再度確認し、取り付け状態を確認します。
イグニッションコイル交換
純正品と置き換えるだけなので簡単ですが、コードの長さを適切に調整してカットする必要があります。
1.純正イグニッションコイル取り外し
燃料タンクの下にあるイグニッションコイルを外します。
ボルトと2つの電極を外すのみです。
2.ハイパーイグニッションコイル(武川)取り付け
取り外したボルトと電極を取り付けます。
3.プラグキャップ取り付け
プラグキャプがヘッドに当たらないように取り付け角度を調整し、それに合わせてコードの長さをカットしてプラグキャップをとりつけます。
事後作業
各部の増締めをしていきます。締め過ぎに注意します。 ※トルクレンチで締めたヘッドカバーは除きます。
完成
見た目も良くなりました!