改良7(スプロケット変更)

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バイク用品

吸気、排気系の改善を行い、キャブのセッティングまで行ったので、エイプのパワーが引き出されました。

ただ、純正のスプロケットのままだと、ローギアード設定になっているので、ハイギアード設定に補正し、加速を滑らかにし、さらにトップスピードも伸びるようにします。

調整するには、前後のスプロケットを変更することにより可能です。

「エイプ50の純正」は、以下の仕様となっています。
  ドリブンスプロケット(フロント):14T
  ドライブスプロケット(リア)  :46T

また、フロント、リアスプロケットの調整について、以下に概要を記載しました。

フロント(ドリブン)リア(ドライブ)
歯数(T)を増やす加速が悪くなる
最高速が伸びる
加速が良くなる
最高速が伸びなくなる
歯数(T)を減らす加速が良くなる
最高速が伸びなくなる
加速が悪くなる
最高速が伸びる

今回の目標としては、以下になります。

  • 加速を緩やかにして各ギアを使えるようにする。
  • 最高速が伸びるようにする。

そのため、「フロントの歯数を増やす」または「リアの歯数を減らす」として調整します。

「フロント歯数を1つ増やす」=「リア歯数を3つ減らす」に相当するようなので、フロント歯数を2つ増やしてみたいと思います。

ここで、なぜフロントなのかというと、フロントだと、歯数は「2つ増加」ですが、リアだと「6つ減らす」ことになるので、チェーンの調整(チェーンの切り詰め)も必要になるかもしれないので、まずフロントで様子をみることにしました。

準備

■パーツ

  • フロントスプロケット:16T(キタコ)
  • クランクケースカバーガスケット: ポッシュ(POSH) クランクケースカバーLHガスケット APE 295038

■工具

  • コンビネーションスパナ
  • ラチェットハンドル
  • ソケットレンチ
  • トルクレンチ
  • スクレーパー

事前準備

1.クランクケースカバーを外す

ボルト5本で固定されているため、全て外します。

2.ガスケット除去

最初にクランクケース側のガスケットを除去します。
※今回は綺麗に取れたので除去していませんが、通常は除去するべきかと思います。密閉出来ていないと、水分が侵入し、クランクケース内に錆が発生してしまいますので。

緑色の紙ガスケットをスクレーパーで削り取ります。

次に、エンジン側のガスケットを除去します。こびりついてると結構大変です。

3.リアアクスルナットを緩めます。

4.左右のアジャストナットを緩めておきます。

フロントスプロケット外し

フロントスプロケットのボルト2本を緩めて、スプロケットを外します。
スプロケットが回ってしまう場合は、バイクに股がってリアタイアを地面に押し付けます。

フロントスプロケット取り付け

キタコのフロントスプロケットを取り付けます。

フロントスプロケットをフィキシングプレート(銀色の金具)で押さえつけるようにし、ボルトで固定します。

歯数は14T⇒16Tで、2T分増加のため、チェーンのリンク数は変更せずに張ることができました。

チェーンの遊び調整

サービスマニュアルに従ってチェーンの遊びを調整します。

チェーンの遊びは、25mm~30mmなので、上からチェーンを押し下げて、遊びの範囲内に収まるように、左右のアジャストナットで調整していきます。

事後作業

1.リアアクスルナットのボルトを締めます。

 締め付けトルク:62Nm

2.クランクケースカバーのボルト締めます。

 締め付けトルク:10Nm

3.チェーンの遊びを再確認します。

4.リアブレーキの確認

 リアブレーキがしっかり効くことを確認します。

完成

結果、加速が少しマイルドになり、各ギアが交換前よりは使えるようになりました。

最高速は、5速でぬわkmプラスになりました。

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